ジョージフォックスツアー(8/13)

今日はクエーカーが途絶えることなく今日まで残るきっかけとなった場所からご案内します。

 

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このSwarthmoor Hall(スワスモワホール)は、トーマス・フェルという17世紀に活躍した判事の家です。資金も無く、当時の政府からの信頼もないジョージフォックスは、この地域に布教しに来たとき、こちらの家でお世話になりました。そこで、熱心に語りかけた結果、トーマス・フェルとその家族は、ジョージフォックスを認めたのです。

当時のイギリスは、内乱が続き、人々の生活も荒廃していました。そんな中、宗教改革の機運も高まり、この時代様々な新興宗教が出来たそうですが、今まで残っているのはクエーカーのみだそうです。宗教弾圧が厳しかったので、クエーカーであるとわかるとすぐ投獄されてしまう、この状況を救ってくれたのが、このトーマス・フェルだと言われています。

 

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彼はクエーカーにはならず、判事という信頼度の高い職業を利用して、彼の家を開放し、ジョージフォックスの説教の場を設けていたのです。写真でもわかるように、普段はキッチンとして使用していた部屋を日曜日に礼拝の場として提供していたようです。ジョージフォックスと出会って数年後、彼は亡くなってしまいましたが、その意思は妻のマーガレット・フェルに引き継がれていったそうです。

 

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ジョージフォックスが使用していたロープベッドです。布団の下はテニスラケットのガットのようになっているのですが、わかるでしょうか?

 

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350年前の椅子です。座布団はもちろん別です。

 

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午後にはこちらに寄りました (Quaker Tapestry Museum)。

 

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隣接するミーティングハウスの説明です。

 

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中にはこのようなタペストリーが数十枚飾られていました。撮影許可がおりませんでしたので、ハガキを購入し、その表紙を撮影しています。

 

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乗用車ですれ違うのも嫌な車道をスムーズに運転してくれたフィルおじさんに感謝!。

 

 

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3日間お世話になったホテル『The Windermere Centre』です。国立公園にも近く、とても素敵な場所でした。

 

GFTもいよいよ終わりが近くなってきました。