アイルランドに留学しています。

2023.2.6 国際交流 -世界に羽ばたく-
高校2年
片岡 諭美

news20230020701

 私はアイルランドの南東部に位置する Waterford (ウォーターフォード)に約1年間の留学をしています。Waterford はアイルランド最古の都市ということもあり国内では5番目に大きい都市ですが、緑の多い、のんびりとした街です。

 私の通う Newtown School は、今年で225年の歴史をもつ中高一貫のクエーカースクールです。1学年80人前後であるためスペイン人やドイツ人など、各学年10人前後の留学生を受け入れています。私は4年生の寮生として入学しました。アイルランドで4年生は Transition Year (以下TY) と呼ばれており、5年生での科目選択や将来に向けての準備期間として座学の他にも様々なプログラムが組み込まれている他、数学以外はテストではなくレポートやプレゼンで成績がつけられます。

 毎朝8時40分から10分間、collect と呼ばれる礼拝に参加した後、9時から授業が始まります。60分の授業を2コマ受けた後、20分の休憩を挟んで40分の授業を3コマ受け、50分のお昼休憩をしてから再び40分の授業が3コマあります。ただし、水曜日は半日であるためお昼休憩の前に帰宅することができます。また、TYは毎週木曜日がアクテビティの日であり、座学ではできないことを学びます。9月中はサーフィンやカヌー、ハイキングをしていましたが、冬の期間は校内にとどまり、演技や鑑識のシステムに関する講習を受けたり、大学に行って、より専門的なことを学んだりしています。

 スペイン人やドイツ人などと寮で過ごす中で、同じ留学生という括りの中であっても、「ヨーロッパ」と「アジア」という文化圏の違いはかなり大きく、アイルランドで体感する新しい出会いに、未だに日本人だけが戸惑ってしまうものはたくさんあります。しかし、アイルランド人をはじめ、Newtown School に留学しているスペイン、ドイツ、フランス、イタリア、中国の、文化も母国語も異なる人達と「英語」という1つの言語によって出会い、交流するというのは自分の世界が広がる素晴らしいことです。アイルランドで過ごした今までの6ヶ月は、楽しいこと20%、大変なこと80%でした。しかし、大変ではあっても、辛かった経験ではありません。あと半年、フレンドリーなアイルランドの人達とより多くのことを学んでいきたいです。